· 

おみやげレッスン

プライベートレッスンに通い始めて

2年半くらい経つが
毎度毎度、たくさんの課題と
たくさんの問題点を明らかにしていただく。
私の場合、「やり直し」をしながら
先生の言う「エコ奏法」を身につけたいと
願っている。
たとえ小さな作品でも
きれいに心ゆくまで
弾きたいと思っているからだ。
 
 
今日もたくさん時間をかけて
練習して行ったのに
基本的なことを
たくさん指摘された。
レッスン中、メモする時間が
もったいないので
全部覚えて帰る。
人によっては、
「注意される」とか
「ダメ出し」をもらうとか
負の要素のように感じるのかもしれない。
けれど、それらはまるで
「たからもの」のようであり
たくさんのおみやげを抱えて
帰るような感覚で
記憶力の衰えにもめげず
一つも忘れないように
帰り道に反芻しながら
練習方法を考えながら
早くピアノの前に座りたいと思う。
翻って、ウチにやってくる
かわいい生徒さんたちは
どうなんだろう?
私は、ちゃんとおみやげを
持たせているのか?
私のようにたくさん
宝物を抱えて帰っているのか?
子どもたちの学ぶ意識は
まだうわの空でも
確実に、生徒さんが実感できる
「こんなこと覚えたよ!」
「こんな風にできたよ!」
「こんな楽しいことしたんだ!」
 
 
そんな
自分が感じた思いを
還元するのも
私の役目だと思った。