アメリカ全盛教本
チェルニー、バイエルのドイツ系に始まり
フランスのメトードローズ、
ハンガリーの作曲家
バルトークのミクロコスモス、
そして、ロシア、スオミピアノスクールなどの
ヨーロッパの流れの教本と
もうひとつの潮流は
アメリカで続々登場した教本だった。
第2次世界大戦時の旧ソ亡命組の
功績によるところが大きいそうだ。
トンプソンにはじまり(戦前)
バーナム、ペースメソッド、ギロック、
グローバーアルフレッド、バスティン、
ピアノアドベンチャーなど。
アメリカ教本は、
日本でも続々翻訳され、
80年代に入ると
日本の教育者の教本の花盛りとなった。
うたとピアノの教本、ピアノランド、
ぴあのどりーむ、Miyoshiピアノ・メソード、
ピアノひけるよジュニア、ゴーゴーピアノ、
みみをすます、ロシア奏法によるピアノ教本
ぷち・わかーる などなど。
グループレッスンの導入は、
アメリカのペースメソッドを
ベースにしていたり
スオミの導入があったり
やはり、グループレッスンというのは
教育的観点からよく練られて
教材を吟味し、
よいところを取り入れていたりする。
個人レッスンでの教本を選ぶ
教本を選ぶのは、
個人のピアノ教室の先生に
ゆだねられている。
あれもこれも
全部よいところを選ぶなり
シリーズを実直に踏破していくなり
その先生の考え方ひとつにかかっている。
しかし、日本人というのは
プロフェッショナルな職人気質というか
何事も芸事にして、
極めることに長けているので
ものすごく細かく
段階を設定してしたり
〇〇をしないと、次に進めないとか
〇〇をやっておかないといけないとか
子どもを見るのがおろそかになってしまう。
(自戒も含めて)
教本を進めていくのも大切だが
本当にその生徒さんに必要なことを考え
「きれいだな」と感じる音を
出すのを目標に、そこをぶれないで
教本を選びたいと思った。
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