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読譜のアプローチ

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楽譜を、音符を見て弾く練習。 
いきなり弾きたいのはやまやまですが 
まず、「見てね」と言います。 
分解して、準備をするのです。 
 
指差しを私がしたりしますが 
たまに、本人が指差しながら 
音符を読みます。 
とまらないで読めるのが目標です。 
 
「リズム読み」 
「リズム打ちしながら、音読み」 
「拍子打ちしながら音読み」 
 
音符を読むのも大切ですが 
曲にはリズムもあるので、 
リズム練習も一緖にやってみます。 
 
指を動かす練習は 
「エアピアノ」 
空中で、指だけを動かします。 
出来たら、音符を言いながら動かします。
 
 
料理の下ごしらえみたいな下準備は
早くきれいにできるために必須です。
 
生徒さんによっては
どこに重点を置くか、
どこを強化するかによって
メニューは色々ですが
 
ひとつの課題で、あらゆる角度から
アプローチすること。
できるだけ、2つ以上を
同時にできる練習をすること。
案外、簡単なことでも2つ一緒に行うことは
難しいものです。
そして、ポリフォニーの下地になるようにします。
(右手、左手が、どちらもメロディー なので
両手になると難しく感じます)
 
下準備の時、目はいつも譜面に向けます。
生徒さんによっては面倒がるのですが
「読譜」のために頑張ります。
 
さあ〜いよいよピアノを弾き
音を出します。
でも、片手ずつです。
たいていは、一度で通せます。
ここでも、2つのことを一緒にやってみます。
「読みながら弾く」
「拍に合わせてみる」etc
色々挑戦するのは、飽きてしまわないようにと
考えてますが
まずは、様々な感覚を同時に使えるように
脳内の配線をつなげる作業だと思っています。
何度か弾くと楽しくなるので
そんな気持ちで弾きます。
難しい場合は、ポイントにお手伝いを
します。
色えんぴつでマークしたり
指番号を付けたり
えんぴつで、やまやたに、坂道、山登り
さんかく、ジャンプ、ひとつとびetc
 
わかりやすい言葉で図形を書きます。
 
わかりやすい視覚化と
読むこと。
 
大変ですが、習慣になるようにします。
片手でも、必ず伴奏をつけてあげて
曲の雰囲気を味わいます。
ピアノを弾きたい気持ちのHちゃん。
どんどん「遊び弾き」をして耳や歌心を養い
教本では、読譜に特化し
今伸びて、吸収していくこの時期に
たくさんのアプローチをしていきます。